京都議定書の概要
外務省http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/kiko/
地球温暖化とCO2削減について
京都議定書について
気候変動枠組条約、京都議定書とは
平成1510
1)気候変動枠組条約
 大気中の温室効果ガス(二酸化炭素、メタン等)の増大が地球を温暖化し自然の生態系等に悪影響を及ぼすおそれがあることを背景に、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを目的として1992年の地球環境サミット(UNCED。於リオ・デジャネイロ)で署名のため開放された条約。1994年に発効。現在我が国を含む187カ国及び欧州共同体が締結(平成15年2月25日現在)
(2)京都議定書
 上記枠組条約の目的を達成するためCOP3(第3回条約国会議)で採択された議定書先進国に対し、温室効果ガスを1990年比で、2008年〜2012年に一定数値(日本6%、米7%、EU8%)を削減することを義務づけている。また、右削減を達成するための京都メカニズム等を導入。我が国は平成14年6月4日締結。現在104カ国及び欧州共同体が締結しているが未発効(平成15年2月25日現在) 
(参考)京都議定書の発行要件
55カ国以上の批准、及び締結した付属1締約国(先進国等)の1990年における二酸化炭素の排出量の合計が全付属書締約国の1990年の二酸化炭素の総排出量の55%以上を占めること

 
(ポイント)
○先進国の温室効果ガス排出量について、法的拘束力のある数値目標を各国毎に設定。
○国際的に協調して、目標を達成するための仕組みを導入(排出量取引、クリーン開発メカニズム、共同実施など)
○途上国に対しては、数値目標などの新たな義務は導入せず。
○数値目標 
環境省 http://www.env.go.jp/earth/cop6/3-2.html
対象ガス
二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、HFCPFCSF6
森林等の吸収源による温室効果ガス吸収量を算入
1990年 (HFCPFCSF6 は、1995年としてもよい)
目標期間
2008年から2012年
目   
各国毎の目標→日本△6%、米国△7%、EU△8%等。
電力需要の平準化
電力需要と電源構成
日本の一日の電力需要はおよそ(図2)のようになっています.どの季節でもほぼ13−15時にかけて一日の最大値を示しており,特に夏季においては冷房需要が高く,昼夜の格差は大きいものとなっています.これらの電力をまかなう発電設備は図1に示すような構成になっており.自然循環水力や原子力発電および流動床型石炭火力は一日を通してほぼ一定の出力です.また石油およびガス火力発電は変動負荷に対応して,昼間は大出力,夜間は小出力で運転されています.これは原子力発電と比較して火力発電が負荷の変動に対応しやすい特性を持っているためです.
各国のCO2排出量 削減目標
図1 ●日本の電源別CO2排出量
日本の電源別CO2排出量
今必要とされるCOの削減に向けて
CO2の排出量を化石燃料の燃焼によって発生する量だけでなく、発電所、燃料の採掘設備、輸送設備、精製設備など発電に係わる全ての設備を建設するために消費されるエネルギー(設備エネルギー)およびその設備の運用に消費されるエネルギー(運用エネルギー)を各電源別に見ると、原子力がトータルシステムとして、温暖化抑制に優れた電源の一つであることがわかります。火力は化石燃料から発生するCO2が多く、そのCO2排出原単位も大きくなっています。また、水力、地熱を除く自然エネルギー発電は、設備に要するエネルギーが多いためCO2排出原単位も比較的大きくなっています。 
危機はすでに始まっている
1、地球温暖化とは
  地球温暖化はすでに始まっています。19世紀末以降、地球全体の平均気温が0.3〜0.6℃上昇し、海面は10〜25cm上昇して
 いると言われています。また、氷河が後退したり、積雪が減少したりしています。最近雪が減ったと感じることはありませんか。被害
 が本格的に現れるのは、10年も20年も先のことと考えていると私達の子供や孫たちに大きな負の遺産を残すことになるのです。 
 温暖化とは、人間の活動が活発になるにつれて「温室効果ガス」が大気中に大量に放出され、地球全体の平均気温が急激に上がり
 始めている現象のことをいいます。大気中に微量に含まれる二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)、フロンなどが、温
 室効果ガス(Green House GasesGHGs)といわれています。
  地球規模で気温が上昇すると、海水の膨張や氷河などの融解により海面が上昇したり、気候メカニズムの変化により異常気象が
 頻発するおそれがあり、ひいては自然生態系や生活環境、農業などへの影響が懸念されています。
 過去100年間に地球全体の平均気温は0.3度〜0.6度と急激に上昇しており、現在のペースで温室効果ガスが増え続けると、2100年に
 は平均気温が約2度上昇すると予測されています。

2、温暖化のメカニズム
  地球の平均気温は現在約15℃ですが、もしも地球上に温室効果ガスがなかったとすれば、平均気温はマイナス18℃となり、生命の
 存在できない極寒の星となるはずです。
 しかしながら、地表の気温は
 ・太陽から届く日射が大気を素通りして地表面で日射が吸収され
 ・加熱された地表面から、赤外線の形で熱が放射され
 ・温室効果ガスがこの熱を吸収し
 ・その一部を再び下向きに放射し、再び地表面や下層大気を加熱
 という仕組みにより生物の生存に適した気温に保たれています。
 ところが近年、産業の発展や森林の開拓などの人間活動の活発化
 に伴って、温室効果ガスの濃度が増加し、地球規模での気温
 上昇(温暖化)が進行しています。

温暖化による影響
 1.水資源 〜ますます深刻となる水不足や水被害〜
 2.自然生態系 〜絶滅する種が増える〜
 3.沿岸域 〜海面上昇により沿岸域の低地が水没する〜
 4.人の健康 〜死亡率や伝染病危険地域が増加する〜
 5.公害との複合影響 〜温暖化は公害を加速する〜
 6.影響の度合い 〜地球温暖化の影響は不公平である〜
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